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“認可保育”の待機児童は999人 ~練馬区、4月1日現在で~

区民から求められても、議員が求めても、隠し続けてきた数字。4月1日時点で区内の認可保育所・保育事業に入ることのできなかった子どもの数が、情報公開請求の結果、ようやくわかりました。
まずは、確認できた数字を紹介します。最初は、保育所等を利用できることになった人数です。
①認可保育所で保育を実施することとなった児童 3,321人名※1※2 (新規入園2,898名、転園406名、分園から本園への持ちあがり17名)
  ※1 この中には区外園で保育を受ける区民が7名、区内園で保育を受ける区外の住民が7名、含まれている
  ※2 当初は3,221名としていましたが、誤記でしたので、訂正しています
②認可保育所以外の、認可を受けた事業・施設 ※1 へのあっせん、要請を行う児童 384名 ※2 ※3
  ※1 家庭的保育、小規模保育、認定子ども園など
  ※2 区民の区外事業へのあっせん4名、区外民の区内事業へのあっせん6名を含む
  ※3 最初の投稿時点の数字383名はカウントミスでしたので、訂正しています
①と②を合わせると、合計で3,221+383=3,604人になります。

次は、保育の利用がかなわなかった子どもの数です。
①「保育利用保留通知書」の送付件数 980件
②「保育園等利用調整結果のお知らせ」の送付件数 19件
①は、4月からの利用を新たに申し込んだ人に対して送られるものです。他方、②は4月以前に保留(待機)となり、毎月の調整を受けてきた人に対して送られるものです。
980+19=999。認可保育所、あるいは地域型保育事業など認可を受けた施設・事業を希望しながら利用がかなわなかった人数が、この999人です。深刻な数字です。昨年の同じ数字は756人でしたから、200人以上も増えてしまいました。待機児解消の流れは、進むどころか止まり、逆流してしまったのです。

最終的に区が「待機児童」として発表するときは、この999人から、①認証保育所など自治体独自の保育事業を利用することになった数、②特定の保育所・保育事業のみを希望した数を引き(旧定義の待機児童数)、さらに育児休業を取ることになった数などを引きます(新定義の待機児童数)。この“公式”の待機児童数がどのくらいになるかは、5月半ばにならないと公表されません。
しかし、認可の保育所・保育事業を利用する資格も意思もあるにもかかわらず、その利用がかなわなかったという意味で、この999人という数字こそ「待機児童」問題と取り組む原点でなければなりません。
999人という数字を知ってなお、練馬区は、座視してあえて手を打たないつもりなのでしょうか!?

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