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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

立ちはだかる「3歳の壁」 ~練馬こども園をどう見るか~

「3歳の壁」が、じわじわと、大きく立ちはだかりつつある。そんな危惧を強く感じています。
区内の認可保育所等の一次申込状況で3歳児がかなり厳しい状況にあることは、先にこのブログでも触れました。
その後、ある認証保育所からは、3歳児に申し込んだ全員がだめだったとの報告が入りました。別な小規模保育事業所からは、次の居場所を探していた3歳児がやはり“全滅”だと。一次申込の時点ですから、まだまだ動きはあるかもしれません。しかし、“3歳の保活”は今、保護者に重くのしかかってきています。
昨年12月1日の文教児童青少年委員会て、子ども家庭部長がこんな答弁をしています。
「私どもとしては、選べる状況をつくるということでございます。とりわけ0、1、2歳に一番欠乏しているところでございますので、認証保育所、小規模保育事業を進めながら、一方で3歳になりましたら、練馬こども園という選択肢も本区ではあるわけでございます。そういうことによって、他団体でいう3歳の壁は、基本的になくなっている状況がございます。」
0~2歳の定員増を集中的に図るということで、この間、練馬区は小規模保育や認証保育所などに重点を置いて保育基盤の整備を進めてきました。そして、「練馬こども園もある。3歳の壁は基本的になくなっている」――区はこう言ってきたのです。本当でしょうか?
私のところに届いている声は、そんな段階ではありません。「区の窓口に行けば、練馬こども園のことを言われる。でも、近くにはない!」「預かり保育といっても、11時間。帰りが間に合わない!」…「3歳の壁」対策としてみたとき、練馬こども園は単純に数が足りているかどうかだけでなく、保育の内容も含め、明らかにミスマッチがあるのです。
練馬こども園は、基本的に、幼稚園です。認定こども園という法律に基づく新しい事業には移行しない、できない。そのかわり旧来の幼稚園の預かり保育をいくらか拡大する。練馬こども園は、こうした事業です。そして、幼稚園である以上、保育所などとは大きく違うルールや約束がいくつもあります。その一つが「入園料」です。 (続く)

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