SEIJI PAPER 地域版 石神井 2020年3月発行

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SEIJI PAPER 地域版 石神井 2020年3月発行2020-04-02T10:13:43+09:00
池尻成二かわら版の表紙。2020年3月発行。石神井公園駅前商店街を背景に池尻成二が立っている写真

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超高層ビルの「壁」ができる

石神井公園駅南口。商店街への入り口に立っています。

駅前通りは、穏やかな人の往来。古くなっていたり、雑然としていると感じることもある商店街だけれど、確実に変化の試みは続き、そして街の風情とはこういうもの、という確かな実感もあります。

この街に必要なのは、街を愛する気持ちと、地道に、力と知恵を合わせて、街を育てていく地に足の着いた努力です。そんな商店街の入り口に立ち、なぜここに103mなんだろう…あらためてそう思います。

練馬区は、この一帯で「再開発」を進めようと躍起になっています。私の後ろに続く商店街の真ん中を幅16mの道路が貫き、その両側に「再開発」のビルができます。北側、つまり駅西口正面の一角に計画されているビルは高さは103m、26階。店々の上に広がる空間は、超高層ビルでおおわれてしまいます。しかも区は、どうやら超高層ビルが一棟で終わるとは考えていないのです。

今のライオンズマンションの建て替えで一棟。ロータリー東側の一角の再開発でもう一棟…今はまだ、駅を出てロータリーを歩くと開放的な空間が広がりますが、いずれは線路沿いに100m級の超高層ビルが何棟も並び、ビルの壁をつくる。そんな将来の姿を思い浮かべながら、区は今、「再開発」事業を推し進めようとしているのです。たくさんの異論や疑問が消えることなく、むしろ広がっているのに。そう、強引に。練馬のまちづくりは、大きな分かれ道に立っています。石神井の駅周辺は、その象徴です。私は、大型道路と超高層ビルの「再開発」を止めたい。

上の視点から。この空間に103mの高層ビルが建ちます。

歩いてたのしい街。「車」より「人」

石神井の商店街を背景に池尻成二の写真

区内随一の南口商店街。頭痛の種がバスでした。やっぱり怖い。危ない…でも、この路線バスが来年には東側の新しい道路に移ります。「車」よりも「人」を大切に。そんな長年の願いが叶います。そこになぜ、新しい大きな道路なのでしょう?

「ビル風」に泣かされていませんか

吹き下ろし、吹き抜けるすさまじい風。りそな銀行の裏手、駅西口に向かう道路は、ビル風が特にひどい。

立っておられず、街路樹にしがみつく女性。倒れる自転車。進めなくなるベビーカー。「ビル風」は超高層ビルのいちばんの困りものです。区の説明では、新しい再開発ビルができると、ビル風スポットは7倍にも増えます。

「楽しく安心して歩ける街・石神井」という夢は、文字通り吹き飛びます。石神井の駅は、都心の繁華街や官庁街の駅ではありません。一歩奥に入ると静かな住宅街が広がり、地続き・道続きで区内有数の緑の拠点=石神井公園につながる、その表玄関です。石神井公園の駅前に欲しいのは、落ち着いた街並み、笑顔がこぼれる人の姿、左右の店をのぞきながら弾む会話、緑と文化の息吹です。道路にする予定で空いている土地は、広場にしよう。マルシェもできる、神社のお祭りもある、緑に囲まれた広場にしよう。夢が広がりませんか。

石神井のまち  大きな岐路に

育ててくれた、地元の駅だからこそ

駅前に超高層ビルを建てる計画があることを知ったのは、5年前。それ以来、石神井公園駅南口の「再開発」は私の議員活動の最大のテーマです。

『かわら版』を出し、駅に立ち、署名に取り組み、そして去年の選挙では商店街の中に事務所を構え、文字通り第一線で計画の見直しを訴えました。 なぜ練馬区は、超高層ビルと大型道路にこんなに執着するのか。練馬区の担当者は、石神井のまちの魅力や、地域の皆さんの愛着や、商店街の地道な努力をなぜ受け止めないのだろう? 不思議でなりません。

駅周辺でも、少しずつ新しい芽が出てきています。鉄道の立体交差や駅前広場の整備という大きな変化とあわせて、一人一人の顔が見え、人がつながり、思いが伝わる地道な努力が、結局、街の空気を作るのだ。私はそう思います。九州・福岡から上京し、石神井のまちで暮らし始めて40年。私を公私共に育ててくれた大切なまち。がんばります。

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