「生け垣」が消えはじめた… ~みどりを支える区の姿勢は真剣か~

区議会予算審査。続けて「環境費」から。

練馬の「緑」は、うっそうとした森が広がる、そんな緑ではありません。住宅地のそこここに、でもしっかりとしたまとまりや個性を持った緑がある。原生の森ではないけれど、むしろ人と共生し共存してきたからこそ生まれる魅力を持った緑…。「生け垣」は、そうした緑の一つ、大切な柱です。(写真は、区が募集した「とっておきの風景」の一つ、向山4丁目の街並み)

生け垣は、区が5年ごとに行っているみどりの実態調査の中でもかなり詳しく計量・分析されています。練馬区内の生け垣は、なんと、総延長で120km!! ちょっと驚く数字です。区の生け垣化助成事業や宅地開発の際の緑化指導などの取り組みの中で、練馬の生け垣は確実に増えてきていました。しかし、その生け垣が今、減り始めています。とくに30m以上の長さのある生け垣は大きく減少しています。
環境費のところでは、この問題を取り上げて区の見解をただしました。生け垣を新たに整備するときだけでなく、日常の維持管理に対する支援にも取り組むべきだ。そんな趣旨からの質疑でしたが、区の答弁はいたって消極的。補助金等ではなく「区民の参加と協働」でやるしかない、と。う~ん…言葉がうつろ。区の責任も主体性もなし。これじゃ緑は残せない…残念ながらそんな答弁でした。練馬の緑施策、心配です。以下、質疑の記録(未定稿)です。
○池尻成二委員 それから、199ページの生け垣化助成等事業経費に関連をして伺いたいと思います。
 街中を少し落ちついて歩いておりますと、練馬のみどりの中で生け垣というものが持っている魅力を感じることがしばしばあります。
 生け垣は民地の中にあるわけですけれども、一方で敷地の中のみどりと違いまして、地域の公共空間の一部をつくっております。
 そういう意味では、街の景観や雰囲気を大きく変える要素を持っていると思います。
 生け垣化助成の実績について、資料をいただきました。それを見ておりますと、例えば、2012年と2016年の数字を見ますと、補助金交付を受けた生け垣の延長、執行額とも、ほぼ3分の1ということで減少しております。
 まず、この補助の実績が停滞、減少している理由は何なのか、認識をお聞かせください。
○みどり推進課長 生け垣の助成件数と延長の減少、この5年間では、横ばいと考えているのですが、その理由につきましては、明確な理由は、こちらでまだわかっておりません。
 区ではこれまでも生け垣化助成について、区報やホームページ、窓口、あるいは町会へのご案内で啓発に取り組んできましたが、大事なところでございます、引き続きしっかり周知に努めていきたいと考えております。
○池尻成二委員 この助成事業は、ずっと長くやっていらっしゃる事業で、練馬の生け垣が広がる過程では、少なからぬ役割を果たしております。
実際に、みどりの実態調査の数字をずっと追ってみると、生け垣は、延長箇所数とも、ずっと増えてきていた。
 ところが、今回の実態調査で、恐らく、初めて減少に転じています。
特に30メートル以上の長さのある大きな生け垣については、この5年間で、面積でいくと大体、総延長で4,000メートル減っているということです。
 助成事業の一方で、生け垣が減少する動きがかなり広がっていることについては、大変、私は危惧を感じております。
 実際に生け垣を持っていらっしゃるおうちの方から、整備をする時には、補助が若干、つきますけれども、実際に維持運営がなかなか大変になってくることも含めて、生け垣の維持保全に対する支援はできないのだろうかというご意見もいただくこともあります。このあたりはどうなのでしょうか。
○みどり推進課長 私どもも、生け垣につきましては、民有地のみどりとして、非常に、貴重なみどりだと考えてございます。
 これを守って増やしていくということは、単に助成金を上げる、あるいは補助金を出すということではなく、これは区民の参加と協働しか、私どもでは方法がないと考えております。
 みどりの区民会議からも提案がございますように、民有地のみどりを地域の皆さんで守っていく、あるいは、それを管理していくというところは、非常に重要になってくる考えております。
○池尻成二委員 実は、生け垣の総延長は、120キロメートル以上あるのです。大変なものです。120キロメートルの生け垣を保全するために、実は1円も入れていないというのは、少し予算の使い方として、先ほどの観光案内所の2,000万円を引き合いにすると申しわけないですけれども、もう少し、区としての熱の入れ方を見せていただきたいと思います。引き続き検討していただければとお願いして終わります。
| 2018-03-27T10:44:07+00:00 2018年3月15日|コメント(0)

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