西武新宿線立体交差事業についての私の立場

西武新宿線の立体交差事業を巡って、都・区・西武鉄道などは「高架」方式の都市計画素案を提案してきました。これに対し「高架」ではなく「地下」方式の採用を求める声が、沿線の住民の皆さんの間で広がっています。
この問題では、私は一昨年来、繰り返し地域に入り、懇談会やタウンミーティングなどを開催してきました。また、東京都が構造形式の選択のために行った調査委託の資料を情報公開で入手し、それに基づきながら議会でも議論をしてきたところです。

「地下」方式を求める声が広がっているのは、当然のことだと思います。「高架」方式は、それだけ近隣の皆さんに大きな負荷をかけるものであり、そして「地下」方式は長い目で見て様々なメリットを持つものだからです。
都市計画素案の提示を踏まえ、あらためて私・池尻成二の立場を整理してみました。この「立場」については、このブログでも少し詳しく論じていきたいと思います。

西武新宿線立体交差事業についての私の立場
2019.3.19

1. 踏切解消のための立体交差事業はできるかぎり早く進めるべきですが、「高架」か「地下」かの判断を都や西武鉄道だけで決めるべきことではありません。構造形式も含め、地域の皆さんや区議会の理解を得ることは、事業の大前提です。

2. とりわけ都市計画決定によって大きな権利制限を受けることになる地権者の皆さんの納得は、不可欠です。

3. 「高架」方式は、①たくさんの沿線住民の生活基盤を危うくする、②景観や住環境への負荷が大きい、③高架下の利活用がはかばかしく進まない、といったことに加え、④上石神井車庫に巨大な構造物ができ、大きな土地が“死に地”となるうえに街の分断がむしろ深刻になるなど、デメリットが大きいと考えます。

4. 「地下」方式は、経費面での負担が大きい一方で、①将来のまちづくりのための貴重な空地を生み出すことができる、②線路跡地も含め利活用可能な範囲が大きく広がる、③南北の分断を抜本的に解消する、④地域への影響が懸念される石神井川改修計画の見直しの可能性が生まれる、などのメリットが考えられます。

5. 新宿線沿線のまちの課題――①上石神井駅周辺は緑の減少、防災等の空間の不足、南北の分断など、②武蔵関駅周辺は緑や水環境の拠点としての魅力の保全、南北の分断など、③全体を通して区の公共サービス基盤の立ち遅れ――を解消していくという大きな目標の中で、「高架」か「地下」かも検討すべきです。

事業費をさらに精査・縮減する努力をしつつ、
「地下」方式を基本に都市計画素案を見直すことを求めます!

区議会議員(市民の声ねりま)
池尻成二

|2019-03-21T14:51:50+09:002019年3月21日|1件のコメント

One Comment

  1. 二瓶 学 2019年10月5日 at 16:56 - 返信する

    高架式と地下化の現実に即した具体的なコスト比較が曖昧な状況もあり、費用対効果としての地下化に将来の副産物の活用のビジョンが不透明感があり、計画性が何となく抽象的な印象が否めません。 昨今は電柱の地下化も叫ばれるて、その効用は市民レベルでも感じる昨今です。 多少時間がかかっても地下化の青写真を専門的な機関に依頼し作成する事が必要に思います。
    少子高齢化はますます進む社会になります、環境整備と町の発展とのバランスも視野に是非推進を果して頂ければと願っております。

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