「高架」を選ぼうとするのはなぜか ~西武新宿線の立体交差化~

西武新宿線の立体交差化事業が、いよいよ動き出します。今週、都・区・西武鉄道などの共催で「都市計画素案等の説明会」が開催されます。

→説明会についての案内はこちら (練馬区公式サイト)

素案は、「高架」方式を基にしたものになります。本当は、「高架」か「地下」か、二つの方式のメリット・デメリットを多面的に比較検討した経過と内容をきちんと報告するところから始めるべきです。この点は、区にも強く求めるつもりです。

当然のことではありますが、都と西武鉄道はどういう構造形式が望ましいかについて詳細な検討を重ねてきました。国交省との協議に先立って、2015-16年度には「概略設計」のための調査委託をかけてきました。昨年、情報公開請求でその報告書を入手しましたが、この調査の最大の眼目は、まさに「高架」か「地下」かを評価判断することでした。報告書の結論は、「高架」案を最適とするものでした。この比較検討の総括表を最後に貼り付けておきます。

「高架」案の最大の優位点とされたのは、経費面での大きな差です。確かに、この表を見る限り経費面では大きな差があります。しかし、この差については、その理由や前提となった条件の適切さも含め、検証と議論すべき点はいろいろありそうです。他方、計画的条件や地理的条件については「高架」も「地下」もいずれも「〇」。評価の差はありません。また、工期についても「高架」が15年、「地下」が16年。差は1年です。しかも、「高架」の場合は用地買収の範囲がぐっと広くなり、そのための交渉・協議に要する時間次第でこの差はさらに縮まる、あるいは逆転するかもしれません。いきなり立ち退きを迫られる地域の皆さんの不安は、大変大きなものがあると思われます。そして、大きな問題は、この比較検討が、連立事業の事業手法の適否を地域のまちづくりの中で評価し検討する視点が全くないということです。

17日と23日に開催するタウンミーティングでは、素案の内容を踏まえて、皆様と意見交換したいと思っています。どうぞお出かけください。

池尻成二のタウンミーティング テーマ「西武新宿線」
●2月17日(日) 午後1時半から 関区民センター・3F洋室 (多目的室)
●2月23日(土) 午後6時から 上石神井南地域集会所・集会室
※会場定員があるため事前のお申込みを➡siminnokoe@nifty.com 03-5933-0108

|2019-02-09T19:19:56+09:002019年2月9日|2件のコメント

コメント

  1. 石橋羊一 2019年2月16日 at 17:29 - 返信する

    西武新宿線の井荻ー東伏見間の連続立体交差化計画の素案説明会に出て来ました。そもそも立体交差化素案でなぜ地下化では無く高架化が選ばれたかの説明が全く納得出来ません。総合的に判断して決まったとの事ですが、単純に費用面のみで選ばれたとしか思えません。
    この様に重要なインフラであり、近隣住民、地域住民、都市機能にまで影響を与える都市計画が表面的な経済性だけで決められるのは如何なものでしょう。
    地震災害等を見据えた都の電線地中化計画との整合性はどう成っているのでしょうか。
    景観や日照権の保護は?
    説明会は質疑したくても当てて貰えず、当たり障り無い質疑だけが為され、ヤラセ質疑応答ではと悶々とした2時間でした。

  2. K 2019年2月18日 at 12:59 - 返信する

    練馬区民として説明間に参加いたしました。
    既出の方とほぼ同意見です。費用面以外に選択した理由が一切明示されませんでしたので、腑に落ちないまま終わりました。
    また、鉄道は、半分公的役割を担う事業体である事を鑑みても、高架することにより利用者のメリットが上がるのか?
    鉄道業者および、行政から還元される計画は出ているのか?(京王線については地下化になり乗車料金が下がりました)
    その辺が一切含まれていないので、現状のままでは反対する気満々でおります。

    我々の世代が良ければ良い!という考え方が古く、公的機関を担う事業体においては、
    目先の利益で手当たり次第に進めるのではなく、50、100年と、先を見据えた事業展開を義務化する位が良いと思っています。
    主催側にいた行政も、ペラペラな街づくり計画内容で…ガッカリというかビックリというか…

    私が参加した会では、質疑応答の際に振動について質問が出ていましたが回答はデシベル。
    振動と音の強さは比例する傾向にあるものの、イコールではありませんから、ツッコミたかった。。。(義務教育の内容…。)
    とにかく、
    愚痴の吐き出し口みたいになってしまいましたが、議員の方たちには、しっかりウォッチしていただきたいです。
    応援しています。

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