開発・宅地化と「緑」 ~『ビジョン』が描く練馬の明日~

2月1日からの区議会を前に、控室にこもる時間が増えてきました。本当は地域に出たいのだけれど、そして少しずつは出ているのですが、何しろ一般質問の原稿が出来ていない…
いろんなテーマを思い浮かべながら、まだ素材を整理している段階です。この段階では、よく過去の議事録に立ち返ります。こんな質疑もしたんだなあと、ちょっと懐かしく思い出されるものもたくさんあります。ほとんどの区民の耳には届いていないかもしれないけれど、大切な質疑。一つ紹介します。2016年の9月、決算審査の中で大江戸線延伸と大泉地域のまちづくりについて、取り上げたものです。大江戸線延伸がどんなに「悲願」であっても、その陰でこんなに町が変わってよいのか? よくよく考えなければならないと思いながらの質疑でした。それは今、新しい区長の『ビジョン』に対する私の危惧、違和感と地続きです。

池尻 大江戸線延伸推進経費に関連をして伺います。
 大江戸線沿線推進のためには事業採算性の向上が必要だと、区はこの間一貫して説明をしてこられました。沿線まちづくりも、この課題に応え、旅客事業を増やす方策の柱という側面を色濃く持っております。まちづくりが需要喚起になるという場合、まずは開発効果が考えられます。地域にある空地や農地が宅地化され、あわせて用途地域の見直し等で容積率が緩和されていく。今後、どの程度、宅地化が進み人口が増えていくのか、練馬区は一定の推計を行っておられます。
 まずお聞きします。この推計では、大江戸線の延伸地域にある農地等は、どのくらい宅地化されると見込まれているのかお示しください。

大江戸線延伸推進課長 新駅を含みます大江戸線延伸地域の街づくりにつきましては、区が主体的に取り組む重要な役割の一つであると思っております。まちづくりを実施するに当たりまして、農地率、空地率が将来何%になるといった明確な数字を明らかにしているところはございませんが、延伸時における空地や農地の率がどのくらいになるかにつきましては、平成27年12月に発表しました練馬区人口ビジョンの中で一定の一例を示してございます。その中では、練馬区新駅周辺の土地利用につきましては、都市計画マスタープランで位置づけてございます生活拠点と同程度の土地利用になると推測してございます。具体的な数字で申しますと、現在、空地率等が約17%程度ある大江戸線延伸推進地域が10%から12%の空地率になるということを想定しているものでございます。

池尻 農地等が、どれくらい宅地化されるかということをお聞きしたかったのですけれども、一般的な空地率等ではなくて。お示しいただけませんか。
 事前にお聞きしている数字を拾ってお伝えしますと、延伸地域の農地面積が概ね60ヘクタール強。そのうち、今ご説明があったようなレベルで宅地化が進むとした場合に、この農地は約26ヘクタールほどになる。減少率は、単純計算で6割近くになります。駅の隣接地域、具体的に言うと大泉町一丁目、三丁目、大泉学園町の四から七丁目、高松六丁目、土支田の一、二丁目に限って言えば、農地の減少率は71%になります。そもそも、区内の類似駅と言われましても、練馬高野台駅、富士見台駅、氷川台駅、平和台駅等、駅周辺の用途地域と、まちづくりの諸環境は、今の延伸地域とは全く違います。ここまで宅地化が進むことを想定して大江戸線沿線まちづくりを進めることの、そもそもの是非について、どうお考えかを改めてお聞きしたいと思います。

大江戸線延伸推進課長 委員からも先ほどございましたが、大江戸線延伸の実現に当たりましては、需要喚起という面から、まちづくりの促進をしていく必要がございます。まちづくりを推進しなければ、大江戸線の実現はないと考えてございます。そうした意味からしましても、あくまでも今回の仮定という意味では、練馬高野台ですとか練馬駅、富士見台駅のような生活拠点と同程度の土地利用が今後進められるのではないかと想定してございます。今後のまちづくり、用途地域等につきましては、現在進めておりますまちづくり協議会等におきまして、地域の方々とどのくらいの用途地域がふさわしいのか話し合いを進めていきたいと考えてございます。

|2019-01-24T18:20:09+09:002019年1月24日|コメントはありません

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