京王線「地下化」の現場から ~西武新宿線の連続立体交差を考える~

昨日16日、調布に行ってきました。京王線の柴崎~西調布駅間は「地下」方式で連続立体交差の事業が実施されました。すでに地下化は終わり、線路も駅も地下に潜っています。地下化で空地となった鉄道敷地や旧駅舎部分を使っての地上部の整備も、駅付近を中心にかなり進んでいます。その様子を確認したかったからです。
この区間には、三つの駅があります。国領(こくりょう)、布田(ふだ)、調布です。駅舎が地下に入り、空地となった駅上部などを利用して駅前の整備が進められてきましたが、国領と布田はほぼ完成。調布はつくりも大きく仕上も複雑なようで完成まではもうしばらく時間がかかりそうですが、それでもイメージははっきりしてきています。

3つの駅それぞれに趣もコンセプトも違いますが、とにかく、地下になったことで空が広い。そして、線路で分断されていた空間が一つになったことで、地上も広い。
例えば国領駅。冒頭の写真の右手奥、茶色い建物が地下の駅への入り口です。もし高架だったら、この建物のあたりが大がかりな高架の駅舎となり、その駅舎からちょうど私が座っているベンチのあたりに高架の支柱が並び、鉄道が走ることになったはずです。昨日はとてもきれいな青空でしたが、この青空も見えなくなっていたでしょう。

もう一枚は、近くのビルの上層階から写した写真です。

この写真を見てもらえると、左上に鉄道敷地だった空地が続いています。右下の茶色い駅入り口のあたりからこの空地へと、高架の構造物が延びていたことになります。先の写真で私が座っていたベンチが、横断歩道の近くに見えます。
それにしても、この広々とした駅前はなんとも魅力的。特に右奥の広場は車も入れない、文字通りの広場です。何もないけれど、何にでも使える。住民が多様・多彩に活用できる、貴重な空間です。乗降客数でみると、国領駅は3万人を超えるくらいで武蔵関駅とほぼ同じくらいです。西武新宿線が地下になり、武蔵関駅の南北が一つになり、そこに石神井川が流れ、緑と水辺の空間が大きく広がる。う~ん、魅力的。

西武新宿線が「地下」になるのか「高架」になるのか。今はまだ、決まっていません。ただ、もしかしたら今年度中にも、都が「素案」を出してくるかもしれません。都も区も「高架」を基本に検討していることを隠していませんから、このままだと「高架」の案が出てきそうです。でも、私は「地下」か「高架」か、本当にしっかりと検討したい。単純に安いからとか工事が楽だからとか、そんなことでこれから何十年に渡るまちの形を決めないようなしなければ。そう改めて思いながら、調布からあわただしく帰ってきました。

|2018-11-23T10:16:53+00:002018年11月17日|コメント(0)

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