図書館の「指定管理」

新しく建設中の南田中図書館を「指定管理」に委ねるという議案は、ほんとうにひどい。議案がひどいというのは、ちょっと違いますね。議案を出すに至った教育委員会の判断と姿勢がでたらめなのです。
まずひどいのは、教育行政、あるいは図書館行政としての一貫性が、まったくない。2006年度から今年度まで、区教委は区立図書館のカウンター業務の委託を進めてきました。この委託それ自体の是非についてもいろいろ議論はありましたが、しかし、忘れてならないのは、委託はあくまでカウンターなどの「補助的作業的業務」であって、館の「基幹的業務」は直営でやるというのが、議会でも公言してきた区教委の見解だったということです。
「直営業務以外のカウンター業務、その他補助的、作業的業務については委託業務といたします。」(光が丘図書館長 2005.9.26)
「私どもは、今は常勤の職員、非常勤の職員、更にはカウンター以外にもいろいろな委託の方が既に入ってございます。そういう方たちと一緒に直営という形をとっていきたいというふうに今現在考えてございます。」(同 2005.11.24)
「私どもの委託に関する考え方といたしましては、提携業務、特にカウンターを主といたします貸し出し・返却・メール便等の物流に関しまして、そこを効率化いたしまして、図書館、区の職員ですけれども、図書館協力員を含めた専門性を高めていこうということでございます。」(同)
「現在のところ、当分の間、直営でやると今現在、考えてございます。」(2005.11.24 生涯学習部長)

まあ、「当分の間」だから、いつかは変わることがあるかもしれません。しかし、まさかわずか2年で「直営(+部分業務委託)」の方針がひっくり返ろうとは…。
「区全体の行政改革計画があるから…」とオウムのように繰り返しますが、しかし、なぜそんな計画になったのかと聞いているんです。しかも、区の行政改革計画では「指定管理も含めて検討」となっているだけであり、最終的な判断は区教委に委ねられています。で、区教委はどう考えた? 人のせいにしちゃ、いけませんね。だいたい、2年前だって直営の枠を残すべきか否かの検討をし、その上で直営と決めたはずです。施策の一貫性も、区民・議会への説明責任も、あったもんじゃない。これは、無節操・無原則というものです。
こんな議案を通したら、議会が笑われるだけでなく、そもそも練馬区は図書館をちっとも大切にしていないし図書館行政の何たるかをわかっていないんだと恥をさらすようなものです。しかし、図書館への指定管理導入がでたらめだという理由は、まだまだあります。(続く)

|2018-11-08T13:35:48+00:002008年6月6日|コメント(0)

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