図書館の「指定管理」 その2

アッキーさんから頂いたコメントにあるとおり、「区の方針がコロっと変わるのは、おかしいと思います」。最近、練馬の教育委員会はこの手の“朝令暮改”が目立ちます。これもコメントにあるエアコンの件もそうです。
しかし、ともかくも方針の大転換--直営基本から「指定管理」への大転換が必要であったとしましょう。それならそれで、教育委員会がやるべき仕事は、
①なぜこの転換が必要かをきちんと説明すること
②転換にあたって生ずるであろうさまざまな課題を検討し、どう対応するかを明らかにすること
です。
ところが、この二つともどう見ても説明責任を果たしているとは思えない。
①について言えば、なぜ今、指定管理なのか。2年前に、指定管理ではなく直営を選んだ判断の、どこがどう変わったのか。まともな説明はまったくありません。「新しい図書館」だから? 新しくたって、図書館は図書館です。2年前に「古い図書館だから直営で」なんて説明は聞いた覚えがありません。「学校支援モデル事業」があるから? モデル事業は図書館事業の一部、しかもこれから始まる一部です。図書館全体を指定管理に移す理由にはなりません。「指定管理になれば、図書館の一体的な管理ができる」--この説明には、思わず噴き出してしまいました。2年前、何人もの議員がカウンター業務だけ委託すれば図書館の一体性がなくなるのでは?と繰り返し指摘したのに対して、教育委員会はこれを力強く否定してきたのです。部分委託で一体的な管理ができなくなるなんて言い出すなら、現にカウンターだけ委託しているすべての図書館は、委託を撤回すべきです。なんでこんな理屈が出てくるんだろう…本当に不思議です。
というわけで、結局、最後は「区の方針だから」と、こうなってしまいます。そういう答弁を何度も聞きました。しかしねえ、こともあろうに教育にかかわる人たちが、「区が言ったから」「区が決めたから」と言って済ませるのは、どうなんでしょうね…。考えてみれば、教育というのは、“ものの理(ことわり)”つまり、なぜいかにしてこうなのかを伝えること。そうした意味では、区教委はずいぶんと非教育的なやり方をしていませんか?
しかし、②の点はさらに情けない有り様です。図書館業務を民間に委ねる際に、慎重に検討すべき重要な問題がさまざまに生じうることはつとに指摘されてきました。なかでも、職員の専門性や経験の継承・育成、個人情報の保護・管理、そして選書に象徴される図書館の教育施設としての公共性の問題などは、本当に重要なテーマです。ところが、これらをいくらかでもまともに検討した形跡が、ないのです。(続く)

|2018-11-08T13:35:20+00:002008年6月8日|コメント(0)

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