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練馬区の新しいホームページ

9月1日から、練馬区が公式サイトをリニューアルしました。ご覧になったでしょうか。

一見しての印象は、きれいになりました。でも、ホームページの価値は、見た目のデザイン1割、機能性4割、コンテンツの質5割くらいかな。いちばんたいせつなことは、新しいサイトがどれくらい使いやすく設計され、どれくらい充実したコンテンツに満たされているかです。そしてこの点で、新しいホームページはどうも使い勝手がいまいち。それが実感です。
たとえば、以前はトップページにあった「公共施設予約システム」「都市計画情報」といった大切なリンクが見つからなくなりました。図書館情報、図書資料検索のリンクも無くなりました(正確に言うと、一番下、「関連サイト」のタイルの中にはあります)。検索結果も、なんとも知恵がない。深堀しなければ出てこないような会議資料などが上の方に出てきます…等々。まあ、こちら立てればあちら立たずということもないわけではないでしょうが、本当に利用者の立場に立って精査・検討されて公開に至ったのか、ちょっと疑問です。

そんな中、翻訳をしている知人から厳しい指摘がありました。ホームページの翻訳はもともと機械翻訳がベースで、その結果がひどいということは同僚の岩瀬議員が議会で追及もしたのですが、改善されてきたかと思いきや、どうもお粗末な状況が続いているようです。

知人が特に憤っているのは、コンテンツが大幅に削り落とされたトップページの中でなお大きくクローズアップされている、つまりそれだけ重要性が高いと区自身が考えているはずのところです。トップページに「いざというとき」という大きなバナーがあります。日本語と英語のページを比べてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

問題は「いざというとき」の翻訳です。“Well,IN AN EMERGENCY where I care and am ignorant”…これってどういう意味? とくに ignorant という言葉は、とても悪い響きを持った言葉のようです。本当に「いざというとき」に区のホームページに頼ろうとした英語圏の人たちがこのバナーを見て、どう感じるのだろう。私だって気になります。

機械翻訳の限界は明らかです。その限界ゆえの誤訳や稚拙訳を少しでも意識的に減らしていく。その努力がトップページのこんな大事なバナーにすら届いていないというのは、あまりに情けないことです。
ちなみに、英語のページになっても、トップページのトップにあるバナーの日本語はそのままです。
百歩譲ってリニューアルの最初はいろいろとミスやトラブルがつきものだとしても、どう受け止めどう考えているか、ちゃんと聞かなければなりませんね。

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