「コロナ」と介護

「新型コロナ」禍の下、介護の現場はどうなっているのか? ずっと気になりながら、そして個別の情報や相談こそ頂きながら、全体の状況が分からないままにいましたが、少しだけ見えてきました。

介護保険の施設や事業は、介護報酬と利用者負担を主たる収入源としています。このうち介護報酬は、翌々月の末に支払われる仕組みとなっています。つまり、6月に入り、やっと3月分の報酬支払が確定したということになります。
報酬支払の実績をベースに、練馬区も毎月の介護保険利用実績を公表しています。

→練馬区の介護保険利用実績2020年度分は こちら

全国一斉休校を宣言したのが2月27日。さまざまな“自粛”が始まり、拡大していったのが3月です。政府も都知事も、まだオリンピック・パラリンピックの開催にこだわり続けていた時期。緊急事態宣言は4月に入ってからですから、「コロナ」の社会経済的な影響が本格化する入り口にあたるのが3月です。しかし、その3月分の利用実績にも、影響は顕著に表れていました。2020年3月分を昨年同月分と比較したのが次の表です。

要介護認定者の数自体は増えていますが、利用者は軒並み減っています。特に、認知症通所介護の減少ぶりは際立ちます。しかも、この数字はあくまで利用した人数で、利用した回数ではありません。使ってはいるけれども利用回数を減らしたという人はきっととても多いはずですが、その動きはここには表れていません。それでもこの減少です。4月はどうだったのか?? 本当に気になります。

「コロナ」は、社会的な支援を必須の基盤としてきた人たちの生活を直撃しています。しかし、その実態は可視化されているとはとうてい言えず、現場で厳しい苦闘と困難が広がっていると思われます。
要介護高齢者の暮らしに、だれが責任を負うのか? 事業者か、家族か、行政か? 命を支えぬくという社会の覚悟が担保されていません。介護保険制度だけではなく、障害者の支援も同様です。私自身にとっても、大きな、そして喫緊の宿題です。

|2020-06-26T12:11:58+09:002020年6月26日|コメントはありません

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