混乱する学校図書館④ ~学校司書配置へ、決断を~

学校図書館管理員の配置は、進んでいません。昨年度やっと全校配置が達成され、すべての学校図書館にいることになったはずの「人」が、新学期が始まって丸2週間たってもいない。いないどころか、決まってもいない。4月12日時点で、管理員の配置が決まっていたのは46校のうちわずか16校。その後、教育委員会が業者を厳しく指導したにもかかわらず、管理員の配置は今日時点でなお18校にとどまります。

業者に任せることでは、この混乱は収拾できないと見るべきです。全校配置が区の大きな約束であり、そして、その約束が全く果たされない事態に直面している以上、教育委員会は自らの責任において「人」を採用し、配置すべきです。

本来、学校図書館法が定めるように、学校図書館には司書教諭とともに「学校司書」を配置することが求められています。そして、この学校司書が教育委員会が直接に雇用する職員であるべきことは、文科省が明言しているところです。なのに、練馬区は、図書館から派遣された「支援員」や業務委託の「管理員」の体制をずるずると引きずってきました。学校図書館に配置される「人」に求めるものがいよいよ大きく、高くなっているにもかかわらず、「学校司書」配置の決断をできないまま、安易な競争入札を続けてしまった教育委員会の責任は重大です。

全校配置の約束を果たし、学校現場の混乱を早急に解消するために、私は以下のことを求めます。

  1. 遅くとも5月中には全校配置を行うこと
  2. 入札業者については、現に配置可能な学校に限定するかあるいは契約解除し、管理員未配置校については教育委員会が職員採用し、配置すること
  3. その際、資格の有無だけでなく区の学校図書館における業務の経験を評価し、元支援員、元管理員の力をお借りすること

教育委員会は、決断すべきです。 (終わり)

| 2018-04-25T23:12:43+00:00 2018年4月25日|コメント(3)

3 コメント

  1. りんご 2018年4月25日 at 22:51 - 返信

    胸がスッとしてます。
    池尻議員どうも有難うございます。
    私達は、出来る限りの努力をして学校図書館に携わって来ました。勿論、勉強会にもたくさん参加しています。(先生方にはどう評価されているかわかりませんが…)この仕事が楽しくてやりがいがあり、少々のオーバーワークも何のその頑張ってきたつもりです。子供たちの心に少しでも残ればという思いだけで…。
    けれどもあまりの労働条件の悪さにそして、派遣社員という待遇に耐えられなくなり去りました。練馬区直接雇用を切に願います。

  2. やま 2018年4月26日 at 09:33 - 返信

    池尻議員さんへ

    今回の練馬区が提示した条件については、大変ショックを受けておりました。
    私は、資格を持っていない管理員のひとりですが、この仕事にやりがいを感じ、生徒、教職員の皆様に喜んでいただけることを励みに、講習会に参加したり、学校図書館業務に関する本もたくさん読んで、知識を身につける努力をしてきました。
    その上、パソコンもなく、設備が整っていないので、図書だよりなどパソコンを使う仕事が多く、やむを得ず家で仕事をする時間が多かったです。イベントなどに必要な物は、百円ショップに買いにいったりしていました。
    最低賃金なのに、なぜそこまでできたのか、
    それはこの仕事が好きだからです。
    そこまでして、8年間学校のために働いてきました。私の他に、管理員が始まった当初から12年間働いてきた方もいます。
    その人たちが、突然、資格がないからできない!と言われたのです。
    学校とも良い関係を築き、必要とされていたのに、もうあなた達は仕事する資格がない!と言われたのです。
    ショックと寂しさと、悔しい思いでいっぱいでした。
    私たちが、どのように仕事をしてきたのかということなど、教育委員会は何も知らないのだと思います。
    資格の有無だけでなく、経験を評価してください。と言ってくださったことが、大変嬉しかったです。
    ありがとうございました!

  3. きいろいばけつ 2018年4月26日 at 21:45 - 返信

    池尻様、

    このたびはこの問題を取り上げて下さり、ありがとうございます。
    私は昨年度に引き続き今年度も学校図書館管理員として仕事をすることになった者です。

    今回、突然の「有資格者に限る」という条件の変更により、多くの先輩たちや仲間たちが仕事を続けられなくなりました。学校や子どもたちとの、今まで築いてきた信頼関係もあっけなく断ち切られました。
    以前この管理員を派遣していた会社は、採用条件として有資格者であることは求めていませんでしたが、その人が保護者やボランティアなどの立場で学校や教育に理解と協力の姿勢を持ってきたこと、子どもとの接し方、距離のとり方など経験的に心得のある人であることを採用のときの基準のひとつにしていたと聞きました。
    技術的なことはあとからでもどんどん向上します。まずはそれ以外の資質を見て採用していたんだろうと思います。

    社会的には、「資格」はわかりやすい価値だろうと思います。それを有する人が配置されているのは、安心感もあると思います。ですが、それだけを優先させて、今までこつこつと積み上げてきた技術そしてそれにより提供されてきた学校へのサービス、それらをばっさり切り捨ててしまうのは、本当に大きな損失です。
    しかも、その判断が「お金」の都合によるものだとすれば本当に残念なことです。

    今回、こうして池尻さんが問題を取り上げてくださったこと、雇用側だけでなく、そこから派遣され現場で働いてきた者の声、あるいはそのサービスを受ける側の声を幅広く聞いて下さり、子どもたちの学校での読書環境が少しでも早く整うといいなと思います。

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