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「虐待対応の一所化」見直しへ

 2月の予算特別委員会で、児童虐待に対する対応を練馬の子ども家庭支援センターに一元化するという区の方針について問いただし、この「一所化」を見直すように強く求めました。この件で、金曜日の本会議で大切な答弁が出されました。こんなくだりです。

 「区といたしましては、体制強化のためには虐待対応における専門性の向上と、機動性の確保が重要であると考えております。そこで練馬子ども家庭支援センターに児童虐待対応を一元的に統括させ、情報や専門性の共有化を図るとともに、指示・命令や対応方法の統一化を図って参ります。さらに、虐待通報の受信後、素早く現場に出向くことが可能となるように、虐待の対応拠点を区内に2か所設置し、迅速な対応が図れるよう機動性を確保して参りたいと考えております。」

 もともと区は、こう言ってきました――

 「子ども家庭支援センターの虐待対応の集中化、1所化についてでございますけれども、虐待対応につきましては専門的な対応をつけるのが非常に重要、必要だと考えてございます。
 確かに、おっしゃるとおり、相談を受けたところですべて解決するというのが非常に理想的なところではありますけれども、現段階では人材に限りがある。その中での対応になると考えてございます。そのため、少数を分散して配置するより、集中化した方が専門性の発揮、統一的な対応、機動力の発揮というのが容易になると考えてございます。また、虐待対応のノウハウの蓄積、スキルアップを図ると考えてございますので、受信についての窓口は地域に置いて、対応については中核的なセンターで一本化することが当面必要だと考えているところでございます。」(2/24予算特別委員会での子育て支援課長答弁)

 虐待に対する対応については中核センター、つまり練馬の支援センターに「一本化する」、いわゆる「一所化」方針です。これに対して今回の答弁では、児童虐待対応の「一元的な統括」、「共有化」、「統一化」を図るとする一方で、対応自体は一所ではなく二所に拠点を置くと明言しました。方針の大きな見直し、適切な修正を歓迎します。

 ちょうどこの答弁が出される前日、練馬区内でおこった虐待事件がまたもやマスコミに大きく取り上げられました。詳細はこれから整理されていくでしょうが、地域レベルでの連携に大きな課題が残ったことは間違いありません。とりあえず「二所」でいくとしても、早急に練馬、関、大泉、光が丘の4センターでの対応が可能となるよう、真剣に努力すべきです。

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