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自民“惨敗”は確かだけれど ~2017都議会議員選挙~

都議会議員選挙が終わりました。劇的、と言ってよい結果でした。自民党が現有57議席を23にまで減らしたことの意味は、明白です。安倍政権に対する不信、嫌気、警戒感が底流となっていなければ、どんなに小池旋風が吹こうがここまでの惨敗はなかったはずです。

と同時に、安倍政権や自民党に対する批判は、さしあたりは大勢として“小池”に流れました。共産党が小池知事や都民ファーストとしっかりと一線を画しながら健闘しましたが、民進党は脱党や小池追随に走る候補者が相次ぎ、都政における立ち位置はすっかりあいまいに。生活者ネットワークも、都民ファーストとの選挙協力に踏み込んだために「小池支持勢力」として括られることになり、小池旋風に飲み込まれる形になってしまいました。
有権者の自民党への痛切な批判の意思は明確だけれど、でも、小池さんや都民ファーストって、何を目指しているんだろう?
都民ファーストと自民党との近さは、とても気になります。小池さんは相変わらず自民党員のままのようですし、都議会自民党の“ドン政治”は批判していましたが、安倍政権や自民党の政治そのものに対しては口をつぐんでいました。都民ファーストの幹部や候補者の中には、憲法や経済政策、社会観などで安倍首相と同様の主張を持つ人、あるいは実際に自民党にいた人も多く含まれていたようです。
練馬区の開票結果を整理してみました。3議席を持っていた自民党は、1議席に落ち込みました。でも、都民ファーストの二人の候補者はいずれもつい数か月前まで自民党の区議会議員だった人です。元自民党の候補者を合わせれば、3議席のままだと言えなくもありません。
小池知事と都民ファーストの皆さんが、単に自民党の衣を替えただけではない独自性と真摯さをもって都政に臨むのか、しっかりとチェックしていかなければなりません。そして何より、この都議選の結果を踏まえ、安倍政権の退陣を求めていきたい。真っ先に責任を問われているのは、安倍さんです。私たちはそう思います。
自民でも“小池”でもなく――市民の声ねりまは、そんな立場でこの都議選に関わることができればと思ってきましたが、結局、特定の政党・候補者を推すことも支えることも、できませんでした。残念です。選挙の結果をしっかりと踏まえ、地域に根差しながら、都政・国政と向き合う力をつけていきたいと思います。

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