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練馬区、関越道高架下「活用」を申請!

 関越道高架下の「活用」計画について、練馬区が今月17日、正式に使用許可の申請を出していたことがわかりました。昨日29日、地元住民との話し合いの場でNEXCO(東日本道路会社)の担当者が明らかにしたものです。
 それにしても、なんとも強引な…。地元住民の合意など、まったく整っていません。国や高速道路債務返済機構の意向を受けて、NEXCOが繰り返し「住民の理解」を得るように求めていたはずなのに、まるでそんなことはお構いないと言わんばかりに、区は申請にまで突っ走ってしまいました。10日のこのブログで書いたように、NEXCOの責任者は住民との話し合いの中で「区に対して、賛成反対の別なく、住民の理解を得る努力を求めている。本申請にあたっても、住民の意見の集約を要請していく」と明言しましたが、それは見事に反故にされたというべきでしょうか。

     ➡住民同意の重み、まざまざ ~関越道高架下の「活用」計画~

 許可を得る際の大きなハードルとなっていたのは、「住民合意」の問題だけではありません。許可基準で定められたいくつかの条件、たとえば建物や工作物などを橋脚から1.5m以上離隔することといった条件は、区の計画では満たされていません。法に基づいて定められた許可基準です。1.5mという数字も明記されています。区は、許可基準の「柔軟な運用」を求めると言ってきましたが、よほどの必然性と、よほどの合理的な理由がなければ、こうした基準を崩すことは許されないはずです。そうでなければ、基準は基準の用をなさなくなります。それとも、NEXCOや機構は「1.5mなくてもなんとかする、なんとかなる」とでも区に言ったのでしょうか?  

 区の申請は、住民合意の大原則に対する、そして法令の精神や定めに対する乱暴な挑戦です。申請はまだ機構によって正式には受理されておらず、NEXCOの中で「審査」を経ているところだと言います。この段階、この状況では、許可処分を出すことはもちろん、申請をそのまま受理すること自体、国・機構・NEXCOの法令順守の姿勢が問われることになりかねない。私はそう思います。

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