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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

来年度から「内視鏡」導入へ ~胃がん検診~

胃がん検診、受けていますか? バリウムの白い液体を「げっぷをせずに!」と言われながら飲み、そして検査台に乗り、上に下に、右に左にぐるぐると回転させられる、あの検査です。

私は、もうここ何年か受けていません。バリウムもつらいし、あの検査台での“力技”の体位変換もしんどいし、医療被ばくのことも気になっていたからです。1回のバリウム検査で受ける被ばくの実効線量は数mSv~10数mSvと言われます。通常の胸部レントゲンX線撮影での被ばく量の数十倍から百倍くらいの値です。もともと胃がんの集団検診については、がん死亡率の低下につながるエビデンスを巡って様々な議論があり、一斉集団検診をやっているのは日本だけという話もあります。
がん検診が効果的で必要であるとしても、もう少し被験者の負担が少ない方法がないのか? そんな思いで注目してきた胃がん検診での内視鏡検査導入の動きが、ここに来て大きく進みつつあります。
昨年、厚生労働省ががん検診ガイドライン (がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針) を改定。胃がん検診の項目として、内視鏡検査が正式に位置づけられました。そして、これを受けて、練馬区でも「がん検診・生活習慣病対策検討委員会」で胃がん検診の在り方についての検討が進められ、来年度2018年度から内視鏡検査を導入する方向が示されたのです。
上の資料は、区の検討委員会で提出されたものです。国のガイドラインに沿って、2年に1回。来年度、つまり2018年度からモデル事業として胃がん検診に内視鏡検査が導入される――決算の質疑の中でも、所管課はこの方針を確認しました。大きな転換です。
もちろん、このモデル事業では、内視鏡検査を受けられる人はごく限られています。検査体制、経費など、課題も多くありますが、検査の在り方や意味を見つめ直すきっかけとしても、ぜひこの動きを進めていきたいものです。

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