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前川区長と「豊洲移転」(その1) ~一般質問から~

今日は、区議会本会議での一般質問でした。質問の最後に、築地市場の豊洲移転問題について取り上げました。なんだかすさまじい答弁でしたが、それはまた改めて紹介するとして、質問に至った問題意識だけ、まず書いておきます。

27日『「豊洲移転」と都政の闇に迫る』と題した講演集会を開催しました。築地市場の移転先とされてきた豊洲の土地購入を違法だとして訴えた住民訴訟の弁護団の事務局長を務める、大城聡弁護士のお話を伺っていて、改めて確信しました。豊洲移転問題で今、一番問われるべきは、土地購入をめぐる闇だと。

豊洲からの土地購入が進められた当時、都政の中心にいた幹部職員の一人が前川練馬区長です。前川さんが関わって、東京ガスとの間で結ばれた重要な文書が二つあります。その文書も、確認することができました。
『豊洲地区開発整備にかかる合意』
➡2002年7月31日付け。築地市場の豊洲移転や幹線道路等の区画整理事業、護岸整備事業等について確認したもの
『豊洲地区用地の土壌処理に関する確認書』
➡2005年5月31日付け。「豊洲新市場予定地…における汚染土壌の処理の方法等について」確認したもの
この二つです。この二つの文書は、東京ガスなどとの土地取引の前提条件として、事業のフレーム、負担の在り方、さらに土壌汚染の処理の在り方などについて約束を交わしたものです。とくに後者は、土壌汚染対策のための確認書です。そして、この二つの約束に前川さんが02年には知事本部長として、そして05年には知事本局長として公印をついているのです。(写真は2002年の合意書)

今は、盛り土問題など汚染対策の中身に関する議論が関心を集めていますが、東京ガスとの間で土壌汚染対策などにかかる責任と負担の在り方を整理していったのは、前川さんが関わっていたまさにこの時期です。そして、この二つの約束を基礎として、最終的に、汚染にまみれた土地を東京都は買うことになります。一方、前川さんは二つ目の文書に印をついて間もなく都を退職し、9月に東京ガスに“再就職”します。執行役員として、だったとのことです。
さて、そこで一般質問です。(続く)

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