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光四中の運動会

いい天気…きれいな青空…うっ、暑い…夏だ!
そんな感じの一日。午前中は、光が丘第四中学校の運動会に行ってきました。閉校が決まった四中。結局、この4月の新入生はゼロ。今年度は2年生1学級、3年生2学級の計3学級です。来年度いっぱいで閉校です。このままだと、来年度は3年の1学級のみになるかもしれません。今年が事実上、最後の運動会かもしれない…そんな思いもどこかにあって、ぜひ訪ねてみようと思い立ったのです。
広々とした校庭を思いっきり使って走り回る子どもたち。応援する保護者や地域の人も、まぁ、それはそれはのんびりゆったりとしたもので、テントを張ったりレジャー用の椅子を持ち込んだり。大人数のマスゲームも、身動きもままならない人ごみもありませんが、でも、そこには確かにあったかい世界があります。
屈託のない笑顔。明るい声…子どもたちの前向きの力は素晴らしいと、つくづく感じます。100m走は3人で。点数競争も2年、3年一緒に。でも、それで何か問題があると、支障があるという印象はありません。1年生が1学級でも2学級でもあれば、もっと強くそう感じたはずです。小さな学校には弱みもあるだろうけれど、強みもある。そして、大きかろうと小さかろうと、子どもたちと教師、保護者の手で作り上げられる空間と時間はそれなりの輝きを、確かに放つ。
少人数学校では子どもたちがかわいそうだ。子どもたちのために廃校にするんだ――何度、教育委員会はこう言ったか。違うよな。今日もまた、そう感じました。大人の事情でしょ? 大人たちが、大人たちの思惑や利害に突き動かされて、しかも当の子どもたちに聞こうともしないままに、「子どもたちのため」の廃校だなんて言わない方がいい。
学校長名の御礼状を開いてみました。こう書いてありました。
「我々教職員一同は今後も既成概念にとらわれず、少ない人数を最大限に生かした教育の充実のため、一層努力してまいりたいと存じます。」
現場のこの気概に、敬意を表します。

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