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中村哲さんから、アフガンの黒砂糖!

中村哲さんを支えているペシャワール会の事務局から、小さな袋が届きました。

純アフガン産 完全無添加の自然食品 ガンベリ砂漠の黒砂糖
ガンベリ砂漠は、アフガニスタン東部にある広大な砂漠。そして、中村哲さんが現地・アフガンの人々と文字通りの精励刻苦の末に造り上げたマルワリード用水路の終点です。

ガンベリ沙漠はアフガニスタン東部のジャララバードから15キロメートル北にあり、その幅4キロメートル、長さ20キロメートル、ニングラハルとラグマンとの州境に当たる。
厳しい自然条件のために交通路としては不向きで、古来多くの旅人たちを葬ってきた。この沙漠が、六年前着工したPMS(ペシャワール会医療サービス)のマルワリード用水路の終点である。現地のことわざに、「ガンベリのように喉が渇く」と云われるほど、乾燥した荒地として有名だ。  
(ペシャワール会報より)

そのガンベリ砂漠に緑がよみがえり、そして、その地になんとサトウキビが育ち、そしてなんとなんと、黒砂糖を作ってしまったのです。黒砂糖は、サトウキビの絞り汁を煮詰めて作ります。サトウキビは「十分な日照と豊富な水源が必要」です(Wikipedia)。砂漠でサトウキビが育ち、それが黒砂糖に結晶するなんて…。本当に、「結晶」という言葉がふさわしい。文字通り、血と汗の結晶です。
添えられたメモには「初めて収穫したサトウキビを試験農場内に併設された精製工場で職員たちが絞り、煮詰め、固めて出来上がった最初の製品てす」とありました。工場の隣の牛舎で絞った乳から作ったチーズと一緒に、中村さんが持ち帰ったものだそうです。
こぼれ落ちた小さなかけらを舌に乗せてみました。甘かった。静かな感動が広がるのを抑えられません。世界の中での日本の役割、世界と日本のかかわりが根底から問われようとしている時代の中で、小さな黒砂糖の塊は何物にも代えがたい輝きを放っています。

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