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いくらなんでも… ~学芸大通りの“歩行難所”~

大泉学園駅の南口、ロータリーを南に出ると角に消防署がある信号にぶつかります。ここから南に延びる道路を通称「学芸大通り」といいます。その名の通り、道路沿いに学芸大附属の国際中等教育学校・小学校があります。富士街道を抜けて上石神井駅へとつながる、地域の主要な道路のひとつです。

この学芸大通り、歩行者が通るのに大変難儀する道路で有名です。もともと道路幅員が8m程度しかないために、歩道が設置されていません。加えて、路側帯に電柱が無遠慮に入り込み、しかもガードパイプがかなりの区間に設置されているために、まともに人が歩ける空間が本当に少ないのです。

18日、区の西部土木出張所の職員にも立ち会ってもらい、地域の皆さんといっしょにこの学芸大通りの駅~牧野庭園交差点区間を歩き、現状を再確認してきました。ガードパイプの外側の空間は、せいぜい80センチ程度。自転車は1台が通るのがやっと。自転車と歩行者、あるいは歩行者同士がすれ違うのはもう大変です。加えてそこに電柱があれば、たちどころにアウト。すれ違いは到底無理で、ガードパイプの内側、つまり車道に出ないと進めなくなってしまいます。典型的な場所が、ここです。
場所は、消防署の少し南側。川満外科に入る路地の少し北になります。ご覧の通り、ガードパイプの内側に電柱が立っています。区の職員がメジャーを当ててみてくれましたが、電柱から道路際、L型溝までの距離は67センチしかありませんでした。67センチ! 車いすは、コンパクトな手押しのものでも通らない狭さです。たとえば大泉学園駅から川満外科に行こうとする車いすは、どうすればいいのでしょう? 車道に出ろ、と? それしかないでしょう。でも、それは、いくらなんでも無茶苦茶な話です。
同じような難題を抱えた個所が、他にもいくつか見つかりました。学芸大通りは、区の道路網計画では生活幹線道路に位置づけられており、将来的には幅員12mまで拡幅されることになっています。12mあれば、2.5m程度の歩道が両側に取れますから、歩行者や車いすの方の難儀は大半は解消するでしょう。しかし、生幹道としての整備の見通しは見えず、特に区は、学芸大通りと並行に走ることになる都市計画道路135号線の整備を優先する立場に固執しています。学芸大通りの本格的な拡幅はいつのこととも知れません。
学芸大通りの現状は、放置すべきではありません。135号線に対しては、地域の異論が強いだけでなく、道路が分断する大泉第二中の再建案が定まらないまま、半ば漂流しています。少なくとも、学芸大通りの特に危険な個所、特に課題が顕著な個所の局所的な改良は、急務です。ガードパイプの移設、電柱の移設、部分的な拡幅…手はいろいろあるでしょう。とにかく放置しない。しっかりと取り組むべき時に来ています。

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