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「小さな障壁」が取り除かれた! ~光が丘・つばき園から~

 6月、「障害者差別解消法」に触れたこのブログの記事に、Kさんから戴いたコメントのことをご記憶でしょうか。こんな内容でした。

 重度障害のある家族がいます。通所施設に通うための送迎バスの乗り場まで行く途中にバイクを通行禁止にするための たがいちがい(?)になっている柵があります。自転車やベビーカーは通れるようですが、車椅子は通れません。柵のある通路と、そのすぐ脇の植え込みに段差があるからです。
 区立公園の中のことなので、以前 区に相談したことがあるのですが、どうにもなりませんでした。他に通れる所があるからだそうです。通れる所はあります。わずか2分ほどの遠回りです。でもそこも通りやすい道ではありません。そして、元気な人は近道ができて、車椅子利用者は遠回りせよと言われたようで、残念な思いをしました。
 法律でどうこう というほどのこともない「小さな障壁」です。

  とても遠慮がちに、でも痛いほど切実な思いも込めて「小さな障壁」と書かれたのは、光が丘・夏の雲公園にあるつばき園の出入り口につけられた柵のことでした。当時の柵は、このようなものでした。確かに、これでは車いすはとても通れません。
 このコメントを読んで、何とかならないかと強く感じました。そして区の所管課に相談したところ、しっかりと受け止めてくれ、近隣の住宅の管理組合の意向なども踏まえたていねいな積み重ねの上で、先日、ついに柵を撤去する工事をしてくれました。
 今、当の柵は下の写真のようになっています。柵の一つを縦向きに変え、そしてコンクリートも新たに打ってくれました。Kさんも、とても喜んでいます。

 11月中は施設通所できず、今日はじめて一部撤去された後の柵のところを通りました。車いすで通行するのに何の問題もありませんでした。
 あの場所はすぐそばに幼稚園があるので、園児さんを自転車の後ろに乗せた親御さんや下のお子さんをベビーカーに乗せた方も通ります。また、今日はおふたりとも杖をついたご夫婦と思しき方もお見かけしました。その方々にとっても通りやすい場所になっていました。…ありがとうございました。

 当たり前の配慮、と言えばそうですが、しかしこうした一つ一つの努力の中に区の姿勢は照らし出されるもの。「小さな障壁」が取れ、一つの家族の小さくない痛みが癒されていきます。うれしいですね。担当の皆さんにも、感謝。

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