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池尻成二事務所 〒178-0063 練馬区東大泉5-6-9 03-5933-0108 ikesan.office@gmail.com

「国」って、なんだろう

26日夜、市民の声ねりま平和フォーラム企画の一つとして、《国ってなんだろう ~早尾貴紀さんと語るこの国の今と未来~》を開催しました。主催者としては、これぞタイムリー、平和と戦争を語るならこの問題抜きにはできない! と企画したものではありますが、なんといってもちょっと地味で難し気なテーマ、どのくらいご参加いただけるか心配でもありました。でも、案ずるより…です。60人を超える方がご参加、真剣に講師・早尾さんの話に耳を傾け、的確な質問をたくさん出して頂きました。意義ある企画になったと思います。
そもそも、国ってなに? 「日本」とか「日本人」って、なに?
少なくとも歴史的に振り替える限り、日本という国が成立したのは旧来の幕藩体制に終止符を打ったいわゆる明治維新の時であること。「日本人」というものが法律上、生まれたのは、明治初期の壬申戸籍に登録されたときであり、しかも、その時国民となる“資格”を持ったものはその時に国の統治下にあった領土に現に住んでいた人々であって、当然ながら、それらの人々の出自も来歴も問われなかったこと。そして、それ以来のわずか150年ほどの間にでも、国境も、領土も、国民の定義も範囲も、激しく移り変わってきたこと…。こうした歴史的な事実を再確認することだけでも、「国」に対する私たちの認識や意識はずいぶんと変わるはずです。
もともとはアラブやユダヤの問題などを専門とする早尾さんのお話は、かなり専門的なところもあり、市民感覚に照らしながらわかりやすく「国」のことを話題にしていくという点では不十分なところもあったかもしれません。この辺りは、これからも機会をとらえて補っていければと思います。
参加してくださった皆さま、ありがとうございました。

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